Wi-Fiコラム Wi-Fiをもっと楽しくするWEBマガジン

ようこそ日本へ! 訪日される方へ、Wi-Fiなどの無線端末を持ち込む際の注意点をお知らせします

記事タイトルを記載した画像

来週、日本に行くの! このスマホでいっぱい写真を撮るつもりよ。

素敵だね。ところで、そのスマホは「技適マーク」ついているかな?

「技適マーク」? なんのこと?

日本に来られる予定のみなさん、観光の方も、仕事の方も、ぜひ楽しんでいってくださいね。ところで、日本へ訪れる前に、確認しておいて欲しいものがあるんです。それが、「技適マーク」。こんな形をしているのですが、見たことはありますか?

技適マーク

うーん、どこかで見たような? これがないと、ダメなの?

結論から言うと、この「技適マーク」がついていない無線機器を日本国内で使っていると、違法となる場合があります。今回は、「技適マーク」とは何なのかを、ご説明していきますね。

「技適マーク」は日本の「無線を使う端末」の安全マーク

日本国内で「無線機器」を使うには、必ずこの「技適マーク」がついていなくてはなりません。もちろん外国から旅行に来られる方も同様です。

では「無線機器」とはどんなものでしょうか? 代表的なものをあげてみます。

  1. スマートフォン
  2. ポケットWi-Fi
  3. ワイヤレスイヤホン
  4. パソコン
  5. ドローン
  6. トランシーバー

うーん、結構持っていこうと思っているものがあるなぁ......。 私のスマホにも、「技適マーク」は見当たらないみたい。

私たちに身近な機器が多くありますね。そう、誰にでも関係し得ることなのです。

なぜこのような法律があるの?

「電波」は目に見えませんが、多くの人が利用する共有の資産なので、無秩序に使うことはできません。これは日本だけの特別なことではなく、みなさんの国にもきっと、同様のルールがあるはずです。

たとえば中国ならばSRRC(CCC認証)マーク、韓国ならばRRA(KCマーク)、アメリカならばFCC・ISED(FCC認証マーク)、EU諸国ならばCEマークが使われていますね。

技適マークFCCマークCEマークの画像

左から、技適マーク、FCCマーク、CEマーク

引用元:総務省 電波利用ホームページ 海外から持ち込まれる携帯電話端末・BWA端末、Wi-Fi端末等の利用

参考:
総務省 各国基準認証制度の概要
総務省 技術基準適合認定等の表示方法の見直しについて

訪日時の持ち込みに限り技適マークがなくても無線機器を使える制度もある

ということは、スマホも持たずに旅行しなきゃいけないってこと? 困ったなぁ。

安心して。「技適マーク」がなくても条件付きで使える制度があるんだ。

「日本で未認可の製品」であっても、条件を満たしていれば、「入国の日から90日以内限定」で使うことができます。

条件とは、「米国のFCC認証や欧州のCEマークがついていること」、かつ「Wi-Fi Allianceに認証された機器であること」です。さらに、用途も公衆無線LANやデザリングに限定され、主として使えるのは2.4GHz帯のみになります。

総務省の注意喚起ポスター

引用元:総務省 電波利用ホームページ 海外から持ち込まれる携帯電話端末・BWA端末、Wi-Fi端末等の利用

よかった! 私の端末は90日間なら使えるみたい。旅行中は大丈夫ね。

この制度により多くの端末が限定的ではありますが日本国内でも使えるようになりました。ただ、90日を超える長期的な滞在を予定している方や、より気楽に使いたい方は、「技適マーク」のついた端末を使いましょう。

また、すべての機器がこの例外規定に対応しているわけではないので注意が必要です。特に、日本国内で問題になることが多いのが、トランシーバーです。国のルールは少しずつ違うので、自国で問題がなくても、日本では違法となってしまう場合もあります。

中でも、米国の規格に基づいて製造されているFRS(Family Radio Service)、GMRS(General Mobile Radio Service)は、持ち込む方が多く注意が必要です。これらの機器は技適マークがついていないため、日本国内では使用できません。

それにもかかわらず、ネット販売などで「技適マーク」取得済みと虚偽のラベリングがされていたり、日本国内で便利に使える、と表示されているものもあります。これらは総務省ホームページでも注意喚起されていてます。充分にご注意ください。

参考: 総務省 外国製無線機(FRS、GMRS等)についてのご注意

技適マークのない機器を使うとどうなるの?

「技適マーク」がない機器を使うことで、日本の電波法に違反する可能性があります。

技適マークの付いていない無線LAN機器について、総務省のホームページには、以下のように記載されています。

技適マークの付いていない無線LAN機器の使用は電波法違反(※)になる恐れがあります。
無線LANの機器購入・使用の際は十分ご注意下さい。
(※電波法違反は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。)

引用:総務省 電波利用ホームページ 技適マークのQ&A

法律で定められていたのね。行く前に知ることができてよかったわ。

製造者や販売者ではなく、その製品の利用者が違反になるから、気を付けようね。

安心して日本を満喫していただくために

日本の技適マークだけでなく、電波に関するルールはどこの国にもありますが、普段ほとんど意識して見ることのないものかもしれません。しかし、このようなルールは人類の共有財産である電波環境を守る、大変大事なものです。知ってさえいれば守るのが難しいルールではありません。日本の電波に関する法律を正しく知って、無線機器を楽しい滞在に役立ててくださいね!

コラムトップへ戻る

RELATED POSTS関連記事

PAGE TOP