フリーWi-Fiには助けられてるんだけど、ここぞというときにつながらないこともあって、困るんだよね。どうして、つながらなくなっちゃうんだろう?
無料で誰でもインターネットを利用できるフリーWi-Fiは大変便利ですが、つながらなくて困ることもありますよね。「フリーWi-Fiがつながらない!」と言っても、原因はさまざまです。
フリーWi-Fiでインターネットにつながらない、主な3つの原因
フリーWi-Fiスポットでインターネットにつながらない場合、まず、どの段階でつながらなくなっているのかを理解しましょう。
- 端末がWi-Fiにつながらない
- Wi-Fiにはつながったが、インターネットにつながらない
- インターネットにはつながったが、サイトやアプリが利用できない・遅い
この記事では、このうち「1.端末がWi-Fiにつながらない」ケースについて解説します。
「2.Wi-Fiにはつながったがインターネットにつながらない」場合や、「3.インターネットにはつながったが、サイトやアプリが利用できない・遅い」場合については以下の記事をご覧ください。
関連リンク:フリーWi-Fiに繋がらないときは?(後編) ~接続できたのにインターネットが使えない
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/07/post-49.html
端末がWi-Fiにつながらない場合
フリーWi-Fiでインターネットを利用するために、端末の「設定」などからWi-Fiに接続しようとしてもなかなか接続ができないことがあります。
「接続中」の表示やくるくる回る接続アイコンが消えなかったり、接続されてもすぐに切断されてしまったり、さらには、接続したいネットワーク名(SSID)自体が一覧に表示されないということもあります。
その場合の主な原因は以下の3つです。
- 電波状態が悪い(アクセスポイントから遠い、他の電波と混線してしまう)
- 混雑している
- 端末がWi-Fiの規格に対応していない
それでは、順に見ていきましょう。
電波状態が悪い(アクセスポイントから遠い、他の電波と混線してしまう)
電波はアクセスポイントから離れれば離れるほど弱く、つながりにくくなります。
また、障害物に弱いため大きな柱や看板、壁などで隔てられていると近くてもつながりにくくなります。
施設ごとに設置されているアクセスポイントの状況はまちまちです。広い施設でも、電波状況が良い場所は限られている、といったこともよくあります。
また、周囲の環境によっては他のWi-Fiや電子機器の電波と混線してしまうことが原因でつながりにくくなることもあります。
以下の図のようにたくさんの電波があると、混線してつながりにくくなります。
電波状況が悪い場合には、見通しの良い場所に移動すると、つながることもありますのでお試しください。
人がいっぱい(混雑している)
電波は「物」だけでなく、「人」でも遮られます。そのため混雑している場所では、電波が届きにくくなることがあります。
また、アクセスポイントごとに、同時に接続できる端末の台数は限られています。そのため混雑時にはWi-Fiにすらつながらない、という場合があります。
混雑が原因の場合には、少し人の少ない場所に移動すると、改善することがあります。また、何度かWi-Fiをオンオフするとつながることもあります。
ただ、混雑時にはWi-Fiに接続できても通信が遅くなる可能性もあります。
端末がWi-Fiの規格に対応していない
近くにアクセスポイントがあるはずなのに、接続したいWi-Fiが一覧に表示すらされない場合は、お使いの端末がその電波の周波数帯や規格に対応していない可能性があります。
一般的にWi-Fiの周波数帯は2.4GHz、5GHzの2つがありますが、古い機種によっては5GHz帯には非対応の場合があります。ですが、最近では5GHz帯しか提供しないWi-Fiスポットも増えています。
2.4GHz帯のWi-Fiは、電子レンジやBluetooth、多くのモバイルWi-Fiルーターなど、利用されることの多い電波のため、干渉してつながりづらくなる可能性があるためです。
他にも、Wi-Fi6(IEEE802.11ax)という新たな規格のWi-Fiも登場しています。現在フリーWi-Fiとして提供されているスポットは一部ですが、今後増えていくことも予想されます。現時点では対応していない端末も多くあります。
パスワードが必要なWi-Fiも
また、それ以外にも「パスワード」がわからないために、つながらない場合もあります。鍵マークのついたWi-Fiでは、Wi-Fiを選択後、正しいパスワードを入力しなければ、接続はできません。
パスワードの入手方法はサービスやスポットによって異なります。店内に掲示している場合もありますが、お店の人からパスワードを個別に教えてもらうスポットや、事前に申し込みが必要な場合もありますので確認が必要です。
つながらないときはWi-Fiをオンオフで復旧することも
これまでご紹介したケースにあてはまらない場合は、スマートフォンなどの端末側が原因の場合もあります。Wi-Fiの設定をオンオフしたり、端末を再起動することで復旧することもあります。
公共のWi-FiであるフリーWi-Fiは、設置場所の電波状況や時間帯ごとの混雑状況は一定ではありません。混雑や電波環境によってつながりにくくなっている場合は、「場所」や「時間」を変えて試す以外に方法はありません。
電波状況もよく、閑散とした場所でもつながらない場合は、アクセスポイントなどの設備が一時的に故障しているということも考えられます。
使えない場所であれこれ粘るより、別の場所に移動したほうが早くにインターネットにありつけることも。Wi-Fiスポットごとのサービス内容を理解して、ご自身にあったWi-Fiライフを過ごしてくださいね。