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<保存版>災害時に利用できるフリーWi-Fi関連サービス


食料、電源、防寒具、災害への備えは万全ですか? いざと言う時、役立つのは災害バッグの中身だけではありません。覚えておく、知っておくという備えもあります。
災害時には、電話やモバイル通信が集中することにより、インターネットがつながりにくくなることがあります。フリーWi-Fiは、そんな緊急時の通信手段という役割も担っています。今回は、災害時に役立つWi-Fiの使い方についてまとめました。

  1. 緊急時に開放、フリーWi-Fiの「災害モード」
  2. 災害時の公衆無線LANサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」
  3. いざというときも最低限のセキュリティ対策を
  4. 「フリーWi-Fiを知る」という備え

緊急時に開放、フリーWi-Fiの「災害モード」

普段から利用しているフリーWi-Fiの中には、災害が発生した際などの緊急時に「災害モード」へ切り替わるものがあります。通常モードとの違いは、メールアドレス入力などの利用登録を省略してすぐに利用できるという点です。情報収集、安否連絡と、災害時にこそ素早くインターネットを使いたいもの。使わずに済むのが一番ですが、もしもの時のため、覚えておいてくださいね。

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関連リンク:災害・緊急時にも頼りになるフリーWi-Fi ~日頃から利用しているフリーWi-Fiが「災害モード」に
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/06/post-46.html

「災害モード」中も、使い方は通常モードとほとんど同じです。普段からフリーWi-Fiを利用しておけば、災害モードでもスムーズに使えます。フリーWi-Fiの基本的な使い方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

関連リンク:フリーWi-Fiの基本的な使い方 ~安全に使うためのポイントも
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/06/post-47.html

災害時の公衆無線LANサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」

「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」という言葉も覚えておきましょう。これは、契約者など一部の人向けのWi-Fiスポットを、緊急時にはキャリアの垣根を越えて無料開放しようという取り組みです。ドコモ、au、ソフトバンクなど、携帯キャリアとの契約がなければ利用できないWi-Fiスポットであっても、必要に応じて「00000JAPAN」という統一されたネットワーク名(SSID)のWi-Fiが開放され、誰でも利用可能になります。
災害時だけでなく、携帯キャリアの通信障害時にも開放される可能性がありますので、困った時は探してみてください。
使い方も難しくありません。端末のWi-Fi画面のネットワーク一覧に「00000JAPAN」を見つけたらタップするだけ。パスワードの入力やメールアドレス登録などをせずに接続することができます。

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関連リンク:00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)ってなに? ~災害時の公衆無線LANサービス
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/02/post-05.html

ただ、「00000JAPAN」は暗号化や利用登録などのユーザー認証がありません。そのため、悪意ある第三者の設置したなりすましWi-Fiなどには、より一層注意する必要があります。しかし、なりすましWi-Fiかどうかの判断は非常に難しいため、あくまで緊急用と考えて、最低限の安否確認や情報収集に留めましょう。

いざというときも最低限のセキュリティ対策を

フリーWi-Fiは、誰もが無料で自由に使えるからこそ、注意すべき点もあります。けれど、実際に災害が起こった時には、考える時間も、心の余裕も持ちにくいはずです。いざという時に無用なトラブルに合わないためにも、安心、安全に利用するための3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 正規に提供されているWi-Fiだけを利用する
  • 「https」から始まるサイトだけ見る
  • 個人情報のやり取りは控える

緊急時なので、やむを得ない場合もあるかと思います。可能な限り、この3点には気を付けて利用しましょう。以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連リンク:フリーWi-Fiって危険じゃないの?安全に使うには
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2020/11/wi-fiwi-fi-3.html

また、避難所など場所によっては通信が混みあうこともあります。誰もが気が気でない時間を過ごしているでしょう。混雑時には譲り合うことを心がけ、大容量の通信や長時間の利用は極力避けましょう。

「フリーWi-Fiを知る」という備え

日頃から、災害発生時に役立つサービスや、自治体Wi-Fiのインフラ整備などに意識を向けておくことは大切です。例えば東京都の公衆電話約500箇所に、Wi-Fiアクセスポイントが設置されているのを知っていますか? 実はこれらの公衆電話には、アクセスポイントと一緒にUPS(無停電電源装置)も設置していて、停電時もフリーWi-Fiが使えるようになっています。

近年、市中で身近となったフリーWi-Fi。日常的な利便性を高めるだけでなく、実は防災への取り組みにもなっていたんですね。災害時に大きな助けとなってくれるでしょう。
繰り返しになりますが、災害時にあれこれ考えるのは難しいものです。身近なフリーWi-Fiに慣れ親しんでおくのも、いざという時の備えと言えるかもしれませんね。
まずは近くのWi-Fiスポットを確認するところから、はじめてみませんか。近所にエリアサイン(フリーWi-Fiが使えますのマーク)を見つけたら、ちょっと接続してみるのもいいですね。 

関連リンク:フリーWi-Fiスポットの探し方 ~見えない電波を捕まえろ!
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2022/01/post-31.html

関連リンク:フリーWi-Fiの基本的な使い方 ~安全に使うためのポイントも
https://www.ntt-bp.net/column/blog/2021/06/post-47.html

今回、私たちの記事では主に非常時のフリーWi-Fiについてお伝えしました。しかし、災害時のインターネット利用において、気を付けるべきポイントはWi-Fiだけに限りません。
スマートフォンのバッテリー対策は欠かせません。溢れるフェイクニュースへの対策も必要でしょう。
ソニーネットワークコミュニケーションズさんの「令和版 ネットの防災マニュアル」では、無料Wi-Fiの活用も含めた災害インターネット利用について、わかりやすくまとめられています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

令和版【ネットの防災マニュアル】いざという時のインターネットの使い方 | サステナビリティ | Sony Network Communications

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