文部科学大臣が表彰する令和6年度科学技術賞(開発部門)を「大規模環境における高効率Wi-Fi技術の開発」が受賞

エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社

 このたび、日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所 アクセスサービスシステム研究所 鷹取泰司氏、浅井裕介氏、石原浩一氏、篠原笑子氏、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社 吉田英邦氏が、文部科学大臣が表彰する令和6年度科学技術賞(開発部門)を受賞しました。

科学技術賞(開発部門)とは
 文部科学省が、毎年、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に対し「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として贈呈される賞です。


 本開発では、無線アクセスの多様化が進展し、多数のWi-Fiを同時利用した際の電波干渉によるスループット低下が課題となる中で、電波干渉低減のため、状態把握、周波数リソース最適化、分散スマートアンテナ技術を組合せ、高効率無線アクセス技術を確立しました。これに加えて、Wi-Fiが利用する周波数リソース拡大のため、レーダーシステムとの共存帯域ではない可用性に優れた5.2GHz帯の屋外利用、5925MHz-6425MHzの屋内/ 屋外利用、ならびに920MHz帯における最大チャネル帯域幅の1MHzから4MHzへの拡大の電波法令改正に貢献しました。本開発により、多数のWi-Fi端末を利用した場合における安定した同時通信が可能となり、高密度環境となる大規模Wi-Fi環境においても、スループットを飛躍的に向上させました。

 局所的に発生する大容量トラヒックを高効率収容することでさらなるWi-Fi技術の発展、ならびに、あらゆる産業のDXに向けて5G等の無線システムと組み合わせた高付加価値無線アクセスサービスの提供に寄与していることが評価されました。

【受賞業績】
大規模環境における高効率Wi-Fi技術の開発

【受賞者一覧】
鷹取 泰司 NTTアクセスサービスシステム研究所 上席特別研究員
吉田 英邦 エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社 ワイヤレス技術部 部長
淺井 裕介 NTTアクセスサービスシステム研究所 特別研究員
石原 浩一 NTTアクセスサービスシステム研究所 主任研究員
篠原 笑子 NTTアクセスサービスシステム研究所 主任研究員

【関連】
令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01364.html

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https://group.ntt/jp/topics/2024/04/09/ntt_award2024.html