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"地下でも高品質"京都ポルタがこだわりの高性能Wi-Fiを設置する理由とは

ポルタ外観

日本の伝統ある古都、京都。海外からの旅行者が増え、連日にぎわいを見せています。

その多くの旅行者の出発地点となる京都駅から、「京都ポルタ」という名称の地下街がひろがっているのをご存じですか?

京都ポルタの名称は、「門」「入り口」を意味するイタリア語「PORTA」に由来します。その名のとおり古都・京都の玄関口として訪れた旅行者を、最初におもてなし、最後にお見送りするする場所となっています。ここでしか食べられないグルメや京都駅限定の京土産、最新のファッション・コスメなど大小さまざまなお店が軒を連ねる京都ポルタは、2023年3月に京都駅ビル専門店街ザ・キューブと統合してから、間もなく一年。さらに今後も大規模リニューアルを控えた京都駅の注目スポットなのです。

さらに、設置されたフリーWi-Fiも本物の品質であるということも見逃せません。実際に編集部で使用したところ、まさしくストレスフリーで、そのあまりの使いやすさに驚いたほどでした。

電波の届きにくい地下で、すみずみまで行きわたり、それでいて高速......さまざまなフリーWi-Fiスポットの中でも特に優秀であると言えます。このWi-Fiは、2024年1月に大規模な増強が行われたばかり。リリースによると、

・専用Wi-Fi回線敷設により同時に1千人が利用可能
・アクセスポイント増設により共用空間はもとより店舗区画の隅々までWi-Fiが届く環境を実現
・万一の災害時や携帯電話の通信障害時でもポルタ館内ではWi-Fi利用が可能
・Wi-Fi接続設定にあたっては、7か国語の言語に対応
・自動でつながるフリーWi-Fiアプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」と連携
・JR西日本グループのショッピングセンターの会員専用アプリ「WESPO」及びJR西日本グループ共通ポイントサービスアプリ「WESTER」とのシームレスな通信

引用元:ニュースリリース NTTBP|NTTブロードバンドプラットフォーム
https://www.ntt-bp.net/articles/2024/01/kyoto-porta.html

と充実の内容が書かれているのですが、いったい、どのような意図で増設されたのでしょうか?

そこで今回は、Wi-Fi設置のキーマン、JR西日本京都SC開発株式会社で京都ポルタのマーケティング戦略を統括されている、常務取締役営業本部長の藪章代さん技術管理部長の山田一男さん、そして、NTTBPの設備サービス部サービスフロント部門でWi-Fiの設置を担当した島津光伸さんにお話を伺ってきました。

インタビューされている方の写真

左から、NTTBP・島津さん、京都ポルタ・藪さん、山田さん

地下街ゆえの電波の悪さに課題を抱えていた

Q.まず最初に、大規模にWi-Fiを増設するきっかけとなった出来事をお聞かせください。

――藪さん:ここは地下街なので、携帯電話の電波が入りにくいところがありました。お客さまからも、テナントの店舗スタッフのみなさまからも「つながらない」という声が多く届いていました。決済手段が多様化して、QRコード決済のお客さまも増えていますし、JR西日本グループとしてポイントサービスアプリ(「WESTER」「WESPO」など)の拡大を大々的に進めていることなどから、通信環境の整備は必須だったのです。

Q. そこでWi-Fiという選択肢になったのですね。

――藪さん:携帯キャリア側には「これ以上できない」というところまで電波改善の手を尽くしてもらいましたが、それでも根本的な解決には至りませんでした。次の手を考えていたところに「フリーWi-Fi」という手段もあるな、ということで検討をはじめました。

目指したのは「積極的なWi-Fi」

Q.Wi-Fiの強化とは、具体的にどのようなものを目指そうとしたのでしょうか?

――藪さん:まず第一に、施設のすみずみまで使えるように、ということを念頭に置いていました。「一応使えるけれど、どこかでは使いにくい」という印象を一切なくす。そしてたくさんの人に使いやすいWi-Fiにしたい、と考えていました。

――山田さん:あとは、「大勢の人が同時にWi-Fiに繋がる」ということ。このことには特に強い思いがありました。

Q.京都ポルタは旅行者だけでなく、地元京都にお住まいの方や京都で働いている方にも人気の施設で、たくさんの人が来られますよね。

――藪さん:京都ポルタには多いときで20万人ものお客さまがお見えになります。混雑しているときでも、きちんとつながる環境を整えたくて、1000人同時に使えるWi-Fiを目指しました。

Q.それはすごいですね。1000人同時に使える設計は、私たちが知る限りでもかなり限られた施設だけです。

――藪さん:これは商売だけの話ではないんですね。関西地盤で事業を営んでいる私どもは阪神淡路大震災を経験していますから「有事の際」を考えておきたいと。あのときも電話がつながらなくなったりしましたが、そういったときのために、Wi-Fiがあるといいなと考えました。京都ポルタは有事の際に帰宅困難者の一時滞在施設にもなっています。旅行中に、災害がおこると本当に不安ですよね。地元のお客さまだけではなくて、観光客のみなさんもお守りすることができるように、防災の機能はしっかり作りたいと考えました。ここは駅にもつながっていて、いろいろな役割を果たす必要がありますので。

インタビュー中の様子の写真

――島津さん:そういったことも念頭に、切れにくいリング型の配線を採用しました。片側が切れても、Wi-Fi自体が切れることはありません。 回線自体もハイスペックなものを用意しています。有事の際は特に利用が集中しますが、そういった中で1000人が同時に使っても十分な品質はもちろんですが、さらに利用者が増えても許容できる余裕をもった設計をしています。 ポルタさんの思いを実現できたと思います。

Q.さきほど実際に利用させていただきましたが、本当に驚くほどのスピードが出ていました。

――島津さん:ご説明したような、混雑時にも耐えられる設計なので、今日のような平日だと爆速で使えますね。

設置数を増やしただけでは得られない、調査に基づいた緻密な環境構築

Q.どのようにしてWi-Fi設置業者を選択したのでしょうか?

――山田さん:様々な業者さんとお話はしましたよ。NTTBPさんには、当初調査だけをお願いしようと思っていたのです。調査だけお願いできる、という会社さんはほかになかったので。ただ、NTTBPさんにお話ししてみたところ非常にレスポンスがよくて、調査結果も科学的に説明してくれました。工事もできるというので、提案していただいたら値段も安くて。

インタビュー中の様子の写真

Q.決め手となった要素はありますか?

――藪さん:当初は、施設の全店舗にアクセスポイントをつける話をしていたのです。けれども、NTTBPさんは当館のWi-Fiだけでなく、ジャンクなものも含めて、他に飛んでいる電波もしっかり調査したうえで、全店舗に置かずともすみずみに届く電波環境を作れると言ってくれました。当たり前のようにやっていただきましたが、そういったきっちりした事前調査で根拠を提示してくださったのが助かりました。

――島津さん:全店舗につけるとなると、店舗内に工事をしなければならないし、テナントさんにもご迷惑がかかりますよね。通路側に設置することで、アクセスポイントの台数も減らせます。そういったことをご説明させていただきました。

――山田さん:無駄のない電波設計で節約できた費用は性能をあげるほうに回すことができて、100点満点に近い対応をしてくれたと思っています。

――藪さん:他にも「多言語の対応ができる」「レポートの機能もある」「保守管理もしっかりやってくれそう」といったところも魅力的でした。それとJapan Wi-Fi auto-connectに対応できるのもいいですね。フリーWi-Fiにすぐつながります! 教えていただいてから、インストールしていますが、ポルタ以外にもいろんなところで使えて重宝しています。

天井のアクセスポイント

天井に設置されたアクセスポイント
緻密に計算された隙間ないカバーリングを実現している

目指すのは京都で一番の商業施設

Q.Wi-Fiを新しくしたあと、お客さまの反応はいかがでしたか?

――藪さん:評判は良いと思いますね。今の時代「電波が悪い」「つながらない」という悪い事象はSNSに投稿される方も多くて、今回のWi-Fiを整備するまでは何度か目にしました。しかし、最近はそのようなマイナスの投稿はなくて、逆に「すごい速さでつながる」という書き込みが見られるようになりました。また、お客さまだけではなく、店舗スタッフも喜んで使っているので「やってよかったな」と感じています。

Q.これからの京都ポルタさんのビジョンを教えてください。

――藪さん:お客さまから京都で一番愛される商業施設を目指しています。コロナ禍を経て、「実際の店舗」の価値というものが再考されましたが、お客さまで賑わっている館内を見渡すと、お客さまはリアル店舗の価値を認めてくださっていると思います。時代とともに、楽しみやワクワク感みたいなものも、絶えず変化してゆくと思います。そのような中で、どうすれば愛される施設であり続けるかを追求しています。Wi-Fiの増強もそういった営みの一つですね。

――山田さん:観光都市・京都で一番ということは、世界での一番かもしれない。京都でそういうものを目指していきたいですね。

Q.これからも期待しています。

――藪さん:ありがとうございます。少しだけ宣伝させていただくと、ちょうど3月で京都駅ビル専門店街ザ・キューブと統合して、1周年になるのです。これから色々なプロモーションを展開していきたいと考えています。3月から5月にかけて、関西初出店のお店も含めて38店舗が続々リニューアルします! イベントも始まり、ますます楽しいポルタになっていきますよ。

――山田さん:ぜひ、高品質なWi-Fiと一緒に楽しんで欲しいですね。

関連リンク:2024春リニューアル|京都ポルタ
https://www.porta.co.jp/newporta/
京都ポルタリニューアル

Q.本日はありがとうございました。

――藪さん:ありがとうございました。

――山田さん:ありがとうございました。

伝統と最先端が味わえる場所で「ほんまもん」の体験を

京都ポルタの内装

伝統と新しさが融合した京都ポルタの美しい内装

京都では本当に品質のよいものを「ほんまもん」と言うそうです。京都ポルタにはあちこちに「ほんまもん」がちりばめられています。例えば、西通りは京都で江戸時代から続く造園の老舗の監修のもと、鴨川をはじめ実際の京都を表したつくりになっています。素材にも自然石を使っているそうです。

京都ポルタの床

天然素材や由緒ある意匠がそこかしこで目を奪う

こうした古き良き京都らしさと最新の光や音のエンターテイメントを組み合わせたおもてなしをしているのも、京都ポルタの特徴です。

こだわりぬいた高品質のフリーWi-Fiもまた「ほんまもん」と言えるかもしれません。これから京都に旅行に行く方は、ぜひ京都ポルタで新旧一体のおもてなしを体験してください!

最後に、京都ポルタのWi-Fiを使う場合はJapan Wi-Fi auto-connectがおすすめです。Wi-Fiスポットに行くだけで自動でインターネットを利用できますので、いざ店舗でアプリを使いたい、というときにも慌てずにすみます。 まだご利用になっていない方は、ぜひ試してくださいね。

関連リンク:京都ポルタ 公式ウェブサイト
https://www.porta.co.jp/

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