京都ポルタ 様

電波の届きにくかった地下街がストレスフリーの高速Wi-Fi空間に

電波の届きにくかった地下街が
ストレスフリーの高速Wi-Fi空間に

多くの旅行者が訪れる、古都・京都。「京都ポルタ」はその玄関口、京都駅直結の地下街です。 しかし地下街という場所がら、携帯キャリアの電波が入りにくいという課題を抱えていました。さらに、ポイントアプリの利用促進や決済手段の多様化に伴って、通信環境の安定化は急務となっていました。

そのため、2024年1月、Wi-Fiの全面的な見直しを行いました。 綿密な電波調査によるアクセスポイントの配置、調整を実施することで、最小限の設置台数でも店舗のすみずみまでWi-Fiがつながる環境を実現しています。
改修後は店舗スタッフからも喜びの声が寄せられ、SNSでもポジティブな投稿がみられるようになったそうです。

京都ポルタ

京都ポルタは、地元京都のお客さまはもちろん、国内外の観光客で連日にぎわい、一日の利用客数は20万人にのぼります。最新のファッションやグルメが楽しめ、入居するテナント数は200を超えます。常務取締役営業本部長の藪さんは「京都で一番の商業施設を目指している」と語ります。
カジュアルで利用しやすい施設ながら、随所に京都らしさとこだわりを感じられる、古都・京都の玄関口にふさわしい商業施設です。

左から
JR西日本京都SC開発株式会社
常務取締役営業本部長
藪 章代さん

技術本部長
山田 一男さん

最小限のアクセスポイントで、店舗のすみずみまでカバー

綿密な電波調査に基づいたアクセスポイントの配置で、
設置台数とともに、店舗内工事を大幅削減

お問い合わせをいただいた時点では、テナントの各店舗ごとにアクセスポイントを設置することを検討されていました。しかし、事前に徹底した調査を行った結果、店舗の形状や決済端末の配置箇所などによって差はあるものの、廊下などの共用部分にアクセスポイントを設置することで、店舗内にはほとんど機器を設置することなく、電波を届ける設計が可能とわかりました。余剰なアクセスポイントを設置しないことで電波干渉を避ける、最適な配置をご提案いたしました。 設置するアクセスポイントの台数を最小限にすることで、機器や工事費用だけでなく、店舗毎にかかるはずだった工事調整のコストや時間も大幅に削減することができました。

業務用Wi-FiとフリーWi-Fiを重畳利用。
無駄を省いたクリーンな電波環境

京都ポルタでは、設置したWi-FiをフリーWi-Fiとは別のネットワークで、業務用にも活用しています。
業務用Wi-FiとフリーWi-Fiを一元管理することで、配線や機器の省スペース化や、クリーンな電波環境が維持できるというメリットがあります。結果、フリーWi-Fiの電波やトラフィックが業務に影響を及ぼすことを防ぎ、お客さまだけでなくスタッフも含めたすべての人が使いやすいWi-Fi環境を実現しています。

非常時も見据えた、強い通信回線

安定性に優れたIPv6方式の採用と、10Gbps光回線

将来を見据えたうえで、現時点での最良な通信環境整備を行っています。
バックホールとなる回線には10Gbpsの光回線を専用に敷設しています。通信速度やネットワークの安定性に優れたIPv6 IPoE方式を導入し、さらにネットワークを冗長化することで可用性の向上を図っています。

災害時も視野に入れた、1000人同時利用可能な設計

京都ポルタは災害等が発生した際、帰宅困難者のための一時滞在施設として認定されています。そこには、阪神淡路大震災も経験したスタッフの、商業活動を超えた地域貢献の想いがあります。
京都駅直結の立地から、多くの人が電車の運転再開を待つことになるかもしれません。そういった事態も想定し、同時に1000人が利用しても余裕をもってつなぐことが可能な環境を整えています。配線もリング型にするなどして、物理的な断線への備えも同時に行っています。
また、災害時にはフリーWi-Fiの利用画面は「災害モード」に簡単に切り替えることができます。「災害モード」ではより少ない手順でフリーWi-Fiが利用可能になります。

有事の際には待合スペースなどで長時間を過ごす可能性も

マーケティング観点でのフリーWi-Fi活用

ポイントアプリの利用促進

ポルタカードアプリ「WESPO」及びJR西日本グループ共通ポイントサービスアプリ「WESTER」の利用促進もフリーWi-Fiを通して実施すべく、これらのアプリに限っては、Wi-FiをONにし、KYOTO_PORTA(SSID)を選択するだけで、利用登録がなくてもシームレスにアプリをご利用いただけるような設定を行っています。

フリーWi-Fiの利用登録画面は7言語で表示

海外からのお客さまも多い京都ポルタでは、日本語に加えて、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、タイ語でWi-Fiの利用登録が可能です。
利用状況は言語ごとにレポーティングされますので、外国人旅行客の現状の分析にも役立てることができます。

Japan Wi-Fi auto-connectへの対応

京都ポルタでは、自動でつながるアプリ「Japan Wi-Fi auto-connetct」の利用も呼びかけています。アプリユーザーであれば、利用登録手続きなしで、Wi-Fiエリアに入った時点でインターネットにつながります。京都ポルタではほぼ全館がWi-Fiエリアとなっているため、アプリを使うとさらに便利に利用することができます。

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